セピアメモリー
~夢見る草子~

「当世白浪気質」と書いて「とうせいしらなみかたぎ」と読みます。
「明治失業忍法帖」の作者、杉山小弥花さんの前の作品ですよ(´▽`)!!
焼け跡残る昭和23年、東京。
主人公は復員兵上がりの美術泥棒・吉田虎之助(よしだ とのらのすけ)。
お宝を探して迷い込んだ山村で美しい少女・千越(ちお)と出会う。
閉ざされた村で狼に嫁入り。
つまり「生け贄」になるはずだった千越を盗み出したトラ。
成り行きで一緒に暮らし始めたものの、日ごと美しくなっていく彼女に心を奪われて…。
主人公のトラは完璧主義者のヘタレです!
完璧なもの=美術品ってことで、価値とか美しさとか劣化しないものを好む傾向がありますね。
作中でも「俺は美しいものがあれば生きていける」と言っていたので。
千越を「神」に見立てることで心の平穏を保っているというか…。
悪く言えば美術品の一つとして見ているってことかな。
だから、山村から盗み出したのです。
千越は、生き神さま。
霊感持ちで、感覚で良いものを見分ける目を持ってます。
凛とした性格で、山奥で育ったせいか時代かかった言動です。
村の生き神として生贄になるために生まれてきたので、自身の意思がないというか感情表現が乏しいです。
けど、トラとの同居生活で徐々に人間らしさが芽生えてきます。
生まれ変わる日本で、この二人の行く末の物語なのですヽ(´▽`)/
「年の差」とか「同居」ってキーワードが好きな方にお勧めの内容かな|´Д`*|
全3巻ですよ!
私は、この方の作風がツボみたいで、どんな話でもイケそうな気がする、笑。
ラブコメなんだけど、なんか文学的なんだよねヽ(´▽`)/
忍法帖で同時収録されてる「冷蔵庫の中に象」も面白かったし!
これは夢の中でのお告げの死亡フラグを回避しようと奮闘するストーリー。
数学の話とかちょこっとでてきて読みごたえあった!
どれも面白いけどその中で今、連載中の忍法帖が一番好きかな!!
清十朗さまカッコイイよ!笑
3巻の発売が待ち遠しいです。
じわじわ人気でてるみたいで1、2巻完売したそうだよ。
面白い作品だしもっと売れて欲しいなぁー。
忍法帖はアニメ化して欲しいくらい好きだ、笑。


攻略本を手に入れたので2週目しております(´▽`)
今回はどのキャラも好きだなー。
アーランドシリーズより女子に優しい作りです、笑ლ(^ʚ^ლ)
乙女要素もほんのりな感じで私好みv
一週目はノーマルエンドだったので、2週目はユーリスエンドを見ようと頑張っております。
アーシャはエンディング回収が親切ですねぇ。
条件を満たしたエンディングの中から好きなのを選べるとことか。
あと、働くお姉さんエンドもみたいな!
アーニーさんが出てくるっぽいので、笑。
今月末にDLCでキャラ配信されるけど、アーニーさんが入ってなくてしょんぼり。
第二弾できてくれよ…!!
新マップ追加もされるみたいだけど、これは魅力的だ…。
買ってしまいそうです。
初DLC購入しそうです。
まぁ、アーニーさんがきたら即買いでしょうけど。
しかし、アーニーさんはどんな武器を使うのか想像できない…!
商人さんで馬車であちこち一人旅してるから、心得はあるんだろうな…とは思ってるけど。
今のとこ馬車でひき殺すしか思い浮かびませんねぇ、笑。
短剣とかだったらユーリスさんとかぶっちゃうしなぁ。
まぁ、まだ配信されるか不明なんだけどさ。
アーニーさん女子に人気だし需要あると思うんだけどねぇ、笑。


平安初期組の話もこれで終わりですねー。
ちょっと切ないですが、中期の歌人も好きなので楽しみですヽ(´▽`)/
「東下り 小野小町(おのの こまち)」
後宮で満ち足りた暮らしを送っていた小町だが、年が経ち、後宮を離れた今は一人静かに暮らす身。
身寄りも若さもない、そんな拠り所のない不安な気持ちを抱えているところに、在原業平と文屋康秀が夜這い同然にやってくる。
気を取り直して昔のように月見酒を楽しむ3人。
月を見ながら自分たちのこれまでの人生について思いを巡らせるのだが、業平が思わぬ提案を持ち出すのだった。
(公式サイトあらすじ)
冒頭、定家ではなく東下り3人組が登場。
小町がはしゃいでるシーンから始まりましたねー。
この回はしんみりしたストーリーだから、定家ハジけなかったのかな??笑
天皇が崩御なされて、小町は後宮を去り静かに余生を送っています。
宗貞の回のときは想像できないほどの落ちぶれようですね。
そこへ、旧友の康秀からの「東国に行きませんか」という文が届きます。
確かこのやりとりは小町の返歌しか残っていないので、康秀がどういう感じに文を送ったのかは不明らしいです。
その小町の返歌がこちら。
「わびぬれば 身をうき草の根を絶えて さそふ水あらば 去なむとぞ思ふ」
(落ちぶれて行くあてもない私だからお誘いがあれば誰にでもついていきますよ)
うた変で康秀が言ってたけど「男なら誰でもいい」という内容の文です。
これを見た業平と康秀は小町を見舞うことに決めます。
現代でも、普通だった人が心労が溜まることにより、ツイッターとかで不安定な発言をしたりポエムを呟いたり、精神状態がおかしくなっちゃう人いますよねー。
昔も今も人の心のつくりは変わらないんだなーとしみじみ、笑。
若い時期は過ぎ去り、年を重ねた小町は今までの人生を一人見つめなおします。
本当にこれで良かったんだろうか。
自分の選択は正しかったのだろうか。
誰かに正解をもらえる内容の悩みではないので、余計苦しいのでしょうね。
なんだか今でいう鬱状態に近いものを感じます。
夜になると色んな考えが頭の中を巡って不安にかられてしまう現象は何なのでしょねぇ。
そして苦痛が頂点に達した時…!!
業平が眼前に迫っていました、笑。
この時の業平が詠んでいた歌は、
「いにしへの しづのをだまき くりかへし むかしを今に なすよしもがな」
(時間を巻き戻して昔のように仲良くできたら良いのになぁ)
業平なりの慰め方だったのか…単にふざけただけだったのか真意はわからず、笑。
でもたぶん前者だよね←
ここで、業平の「もとどりを喰われた~」で時系列を感じ取ることができますね、笑。
高子が懐かしいなぁ(´▽`)
そして、昔のように3人で月見。
ここのシーンの業平かっこいいですね。
台詞にぐっときます。
後半パートは康秀がしゃべってたけど、笑。
小町が詠んだ歌は、百人一首で一番一般認知度が高いんじゃないかな。
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが見世にふる ながめせし間に」
(私の美しさも、まるでこの長雨の桜のように、思い悩んでいるうちに色あせてしまった。)
美女の嘆きは深いのです。
平安時代は「花」といえば説明せずとも「桜」と思われていたそうなので、この歌は桜を眺めながら詠んだのかなーと脳内想像。
小町は経歴がおぼろげなのも相まって伝説的に語られていることが多いですよね。
業平は宮家のつながりで経歴を追いやすいというのに。
百夜通いの物語の影響で美人を鼻にかけた冷たくて傲慢な人柄だと伝えられているけれど…。
裁縫道具の小町針の由来からして理知的な女性だったんじゃないかと想像。
(小町針は穴のない針。男になびかないから名づけられたとか。)
代表作に「夢」に関するものが多いので、ロマンチストで少女らしさのある女の人ではなかったんだろうか…とどこかで読みました。
さてさて、次回は、うた変の回は飛ばして中期組の感想に移りたいと思います。


発売を楽しみにしてた「うた恋い。【異聞】うた変」!!
発売日に手に入れましたよ!
北海道は2、3日遅れるのが常なのに、「うた変」は発売日に入荷してた!!
アニメ化真っ最中なことだし北海道も本気を出さざるを得なかったようですね(´▽`)
表紙は全員集合って感じで裏表紙までキャラがぎぅぎぅです。
宗貞ことお兄様は、うた恋い。2巻で小町に袖にされたことと、裏表紙のカバー袖にいたことで「袖男」と作者さんに名づけられてたけど、今回もカバー袖にご登場でした。
でも、表袖だからちょっとは待遇よくなった?笑
あと、今巻はカバー裏があります!
カバー裏はなんと女性陣のバストサイズ本邦初公開!
行成が地味にワクワクしててクスリときた。
気になる清少納言さんのサイズは・・・うん。
高子よりは大きいかなって感じでした←
特典目当てにメイトで購入!

業平が御出演されていたので欲しかったのです!
定家と武子さまも可愛い!
「うた恋い。」本編と違うギャグ中心で下ネタもありでした、笑。
キャラの性癖が色々とわかる一冊だったわー。
初っ端からお兄様が変態すぎてもう…!
もうちょっと変態ぶりを拝みたかったです。
業平の出番が多くて満足!
巨乳好きなのに高子は貧乳だったというオチが…笑。
貞明の筆をとったらポエマーには爆笑したわ。
業平の教育すごい…!!
あのポエムは作者さんが考えたのかな…?だとしたらスゴイわ。
清少納言と行成も多めだったね。
行成にロマンをもとめてはいけませんね、笑。
あと、紫式部の回が意外と良かった!
日記に清少納言の悪口を書いたものが残ってるから、性格が陰気そう…と私の中でイメージがあったのですが。
なるほど!史実がこういう感じだったらいいなぁ。
道雅と当子の悲恋を現代パロでハッピーエンドにしてくれたのはナイスです!
定家はヤンデレで狂気じみた台詞の数々が…。
こういうヤンデレも怖いですね!
うた変はまだ月刊誌の方で連載しているみたいなので…。
パート2が出版されることを期待しておりまするよヽ(´▽`)/


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