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セピアメモリー

~夢見る草子~

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うた恋い。レビュー!8話です。
遂に登場、清少納言さん!!

うた恋い。の清少納言さんは本当に感じの良い女性で好きだわー。
芯が強い女性は大好きです(´▽`)


清少納言さんの本名は不明で、詳しくわかってないのですが…。
この作品では「諾子(なぎこ)」を採用しています。

清少納言という名前は、宮中でのあだ名で「清」は清原姓から、「少納言」は親族の役職名から由来しているそうです。



「末の松山(すえのまつやま) 清原元輔(きよはらの もとすけ)」


清少納言さんもとい諾子の幼少時代のエピソードです。
恋人の末の松山が結婚すると聞いて涙する兄・致信(むねのぶ)の失恋を、妹の視点で追った内容でした。


元輔が任期を終えて、京に戻る準備をしていた一行。
諾子は、兄と、兄の恋人・末の松山の逢引き現場を目撃します。

元服したら一緒になろうと約束する二人をみて、「絶対なんてあるわけないわ。」と思う諾子。
父親に相談するのですが、ここでの元輔の真摯な台詞が素敵でした(´▽`)


「約束なりなんなり、これは自分の中で絶対に守るという戒めがあってこそ、人は真っすぐ生きられもする。」


浮気する人たち全員に聞かせてあげたい言葉ですね。
そういう人種は言い訳を述べて自分を正当化する人が多いけれど、単に自分を甘やかしてるだけじゃないかと。
信念が緩い人たちが多すぎるのですね。

諾子は元輔の晩年の子供だったので、年齢的には爺ちゃんと孫みたいな感じだったのだろうなぁ。
こんな爺ちゃんなら晩年でも現役だったことでしょう、笑←


結婚報告の文を読んだ元輔は返事はしないのかと致信に聞きます。
致信は末の松山のことを恨めしいと思いつつも、離れた場所で一人寂しかったであろう末の松山ことを想うと責めることもできません。

そんな息子にかけた父親の台詞がまた素敵!

「平気な素振りを見せて、つまらぬ男に遊ばれたものよと思わせてやるな。」

どうにもできないなら、せめて罪悪感でも植えつけたいわよね、笑。
ヒドイことをしたと相手に思って欲しいよね。



「契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは」
(約束しましたよね。互いに涙を流して心変わりをしませんと誓ったことですよ。)



これは、元輔がある人の代作として心変わりした女性に詠んだ歌なのです。
そのある人が誰なのかは不明なのですが、ここでは息子の致信になっていますね。

代作といえば、業平も歌の不得手な女房の代わりに歌を詠んだことがあったそうですよ。
歌の上手い人が代作してあげるって、よく行われていたみたいです。



「実方(さねかた)と諾子(なぎこ) 藤原実方朝臣(ふじわらの さねかた あそん)」


周防から京へ戻って2年後、兄の致信と末の松山の悲恋を目の当たりにした諾子は人の心に絶対はないと考えていた。
しかし、藤原実方と出会い語らう中で、初めて信じられる人に出会えたと思い始める。
一方、諾子の聡明さを認め、愛している実方は、諾子が自分への愛情故に宮仕えの話にも消極的で、その能力を埋もれさせようとしていることに不満を感じ始め...。
(公式あらすじ転載)



後半パートはいきなりバツイチになりました諾子さん。
武骨な夫とソリが合わずに離婚されたそうです。
※当時は、離婚は夫側が主導権を握っていて、女性側からは離婚することができなかった。

けれど、宮中では元夫と仲良しだったそうです。
程よい距離を見つけたのかな。


そんな出戻り諾子さんの前に現れたのがイケメン色好み実方。
前期が業平なら後期は実方と言われるほどのイケメンだったらしいです。

二人が恋人関係だった…ってのは枕草子で伺い知ることができます。


頭の出来が良い諾子を持て余し始めた実方は、宮中への出仕を勧めます。

このあたりの会話は、小町と宗貞の回と重なるなぁ…。
パートナーの性格が逆だったら上手くいっただろうなぁ…と思わせる二組のカップル、笑。

しかし、実方はあまり自分に自信がない方なのかしらね。
自分のところにいるよりも、別の場所に君の幸せがあるように思えてならない、なんて…。
男の面倒臭い独りよがりです、はい笑。


別れ際に「近いうちに。」と言ってそれきり実方の通いはぷっつりと途絶えて、諾子は捨てられたと感じます。
その後、踏ん切りをつけて宮中に出仕するのですが…。

そこで久方ぶりに再会する二人。

自信に満ち溢れ以前よりも艶やかな清少納言の姿を見て、実方は自分の考えは間違っていなかったと確信します。


「かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」
(こんな風にあなたを慕っていると伝えられないのだから、それほどのものとは知らないでしょうね、この燃えるような思いを。)



色好みは相手に訴えられない片思いを詠みました。

「さしも草」とはお灸に使われる草のことだそうですよ。
じりじりとくすぶった恋心に身を置いて歌を紡ぎだしたのでしょう。

関係ないけど「焼けぼっくいに火がついた」なんて言葉を思い出しました、笑。



さぁて、また次回もうた恋い。レビューを続けますよ!
次は私の大好きな行成さんです!
うた恋い。では残念なイケメンぶりを発揮していて素敵、笑!!

 

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