セピアメモリー
~夢見る草子~
前回から日が空きました、「うた恋い。」レビューです(´▽`)
気づけば夏アニメの「うた恋い。」も残すところあと一話。
寂しいなぁ…。
他の地域ではもう放送されたのよね。
木曜日が待ち遠しい。
さて、毎度おなじみのアバンタイトルの定家と頼綱…。
なぜにバレリーナ!!
定家、声に力入りすぎだし吹きましたよ。
なぜバレリーナの女装なのかというと辞世の句は英語でswan song だからだそうです。
白鳥の湖ですか…。
アバンタイトルではバカやってばかりな定家ですが、最終話は切なく締めてくれることでしょう、笑。
「名古曽の滝(なこそのたき) 大納言公任(だいなごん きんとう)」
		藤原道長の台頭によって、清少納言が仕える中宮・定子の立場は危うくなっていった。
		行成は蔵人頭として多忙な日々を送る一方、清少納言とはどんどん疎遠になっていた。
		もやもやする行成の気持ちを察してか藤原公任は上から目線で仕事と女とどっちかを選ぶしかないと助言する。
		行成の働きによって彰子が入内。追いやられた定子の死をきっかけに清少納言は宮中を去る。
		すると、疲れ切った行成が現れて...。
		(公式あらすじ)
		
		
		原作、うた恋い。3巻に登場の公任先輩です。
		3巻は、清少納言と行成がメインで、公任は出番が少なくて印象に残らないキャラだったのですが…アニメではちょこちょこ出てくるので目立ってますね。
		
		本編より、外伝の「うた変」での公任先輩のイメージが強すぎてね。
		彼は私の中ではギャグ要因です。
		
		公任の声は、プライド高い感じが出てて良いですね、笑。
		
		
		
		8話で清少納言と恋仲だった実方。
		任国で不慮の事故に遭い故人となってしまいます。
		
		人生の儚さに落胆しつつ、友人の死を静かに悼む公任…。
		
		自分が死ぬまでに何を残せるか…なんて現代人はほとんど考えないよね。
		これも和歌と共に失われた日本人の感性なのだろうかっ。
		
		
		そんな折、時の権力者となる藤原道長一行は滝殿を遊覧しに出かけます。
		滝はすでに枯れてしまっているので、見るものがないじゃないかとしらける公任。
		
		行成は何やら悩んでいるようなので、公任先輩はアドバイスしてあげます。
		「仕事に私情は挟むな」と…。
		わかってはいるけれどやりきれない行成。
		
		
		政争が絡むとドラマティックになりますねー。
		藤原兄妹の権力争いが発端なのですが。
		
		兄妹がそれぞれ娘を帝の妃にして、どちらが中宮(一の妃)になるか競っているのです。
		しかし、道隆(7話登場)が亡くなってしまい、父親の後ろ盾がなくなってしまった定子は帝の寵愛だけが頼り。
		
		そこで、道隆の弟・道長が弱みにつけこみ「娘(彰子)を中宮にするまで政を放棄する!」とボイコット。
		このままではこの国はダメになる…と考えた行成は、帝に彰子を中宮にするように打診。
		
		その結果、定子は落ちぶれて清少納言と行成の友情は崩れた…というのが顛末なのです。
		
		
		友人も多いし、後輩にもアドバイスしてあげるし、笑。
		意外と面倒見の良い公任先輩は滝殿に世の無常を重ねて一つ詠みました。
		
		
		
		「滝の音は 絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ」
		(滝の音は途絶えて久しくなったけれど、その評判だけは今も世に残っている。)
		
		
		この歌は訳をつけなくても意味がわかりやすいものだね。
		恋歌続きで季節の歌が入ると良いバランスになりますわ(´▽`)
		
		
		
		後半パートは、お歌関係ではなく清少納言と行成の友情の行く末がわかるものになっています。
		
		彰子の立后以来、疎遠になっていた行成と清少納言。
		彼女が仕えていた定子は出産の折、ご逝去。
		
		清少納言はこれを機に宮中を去ることに。
		「今度こそもう会えない。」と思った行成は彼女の屋敷に向かいます。
		
		
		屋敷の奥にいる清少納言の気を引くために、ニワトリの鳴き真似をするのですが…。
		これって洋風にするとロミジュリみたく窓に小石を投げる感じだよね、笑。
		ニワトリの鳴き真似うまいなぁ!
		
		京を去るという清少納言を必死で引き止める行成。
		ここのシーン好きっ(TwT。)
		
		再出仕を勧めて、周囲から反感が出ても「俺が必ず守るから。」というシーン。
		
		行成は普段マイペースで淡々というか飄々としているのでね。
		こんな風に感情を出すところに感動してしまった。
		思えば、行成がいろんな表情を見せるのは清少納言だけだよね!
		
		清少納言は、定子以外の主に仕える気はなく、
		行成は、昔のように仲良くやりたいだけなのに、と叶わない望みを呟きます。
		
		そんな彼を見ていられなかったのか軽く鬱状態の行成を励ますのですが…。
		
		
		「楽しかった思い出は戻りたいと今を嘆くためのものではなくて、前向きに頑張るためにあるのよ。」
		
		
		心にぐっとくる。物事を明るく考えられるようになる良い台詞です。
		ここのシーンで行成が泣いていて、私の涙腺も崩壊しそうでした。
		原作では潤む程度でそんなにハッキリ表現されてなかったから。
		
		夜話して明け方に帰ったのかな…。
		うた変で二人が何をしていたのかわかるけど、笑。
		二人がそういう関係だったのかは枕草子最大の謎らしいです笑(行成談)
		
		
		その後、清少納言は京を去ります。
		史実では再婚相手の元に行ったみたいです。
		
		行成は、定子が残した御子たちの面倒をみることになるのですが…。
		彰子は長らく子宝に恵まれなかったので、御子の一人を代わりに育てることになるのですよ。
		
		道長と違って、彰子は品のある優しい性格の持ち主だったそうです。
		これが救いかなー!
		
		
		さて次回は、彰子側の女房・紫式部の回です。
		この歌を聞くと友達に会いたくなるよ!
		
		私的に紫の声優さんバッチリだと思います、笑。
		
		 
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